Isolated Storage Explorer Toolを使ってみた

Isolated Storage Explorer ToolはWindows Phone SDK 7.1 Beta 2から付属したコマンドラインツールで、Isolated Storageに保存したデータを扱うことができます。エミュレータと実機の両方で使えますが、マーケットからダウンロードしたりOEMで提供されているアプリでは利用できないようです。
できることは以下の3つです。

  • ts(Take snapshot)
    • 保存されているデータをコピーする
  • rs(Restore snapshot)
  • dir(Lists the files and directories)
    • リスト表示する

このツールはコマンドラインで利用します。64bitの環境では C:\Program Files [(x86) - for 64-bit systems]\Microsoft SDKs\Windows Phone\v7.1\Tools\IsolatedStorageExplorerTool に存在します。
また、エミュレータと実機を区別するには、次のパラーメータを利用します。

もう一つアプリケーションを区別するためにアプリにGUIDが必要になります。これはWMAppManifest.xmlにあるProductIDを利用します。


1.実機に保存されているデータをローカルにコピーする例から。コマンドは次の通りです。
ISETool.exe ts de 5e5d3f00-90b0-4bf2-9578-482d7c861414 "C:\\Temporary"
するとC:\\TemporaryにIsolated Storageというフォルダが作成されて、その中にファイルが格納されています。


2.ローカルのデータを実機に転送する方法です。コマンドは次の通りです。
ISETool.exe rs de 5e5d3f00-90b0-4bf2-9578-482d7c861414 "C:\Temporary"


3.最後に実機内に格納されているデータを表示します。
ISETool.exe dir de 5e5d3f00-90b0-4bf2-9578-482d7c861414
さらに特定のディレクトリを表示したい場合はdirの後ろにパスを追加します。
ISETool.exe dir:"/TwitterUser/323796955" de 5e5d3f00-90b0-4bf2-9578-482d7c861414


参考:Using the IsolatedStorage Explorer tool (Windows Phone SDK 7.1)