サーバ/インフラを支える技術 2章 リバースプロキシの導入

まず、リバースプロキシのリバースとは、

通常プロキシサーバはLAN→WANの要求を代理で行いますが、リバースプロキシはWAN→LANの要求を代理します。(P42)

という意味で、通常とは反対の役割をするということです。
以前にひとつのマシン内でURLによってアプリケーションを分けたかったので、リバースプロキシを導入しました。ひとつのマシン内で複数のRailsアプリケーションを動かすためにどうすればよいか探していると、Poundというリバースプロキシを使うと簡単に実現できる記事を発見しました。それに従いちょこっと設定ファイルをいじるだけで、目的を達成できたことを覚えています。確かにそのページにも動的コンテンツと静的コンテンツを分けるように書かれていましたが、なぜそんなことをするのかは全く分かりませんでした。
この本にはその理由が書いてあります。自分の言葉に置き換えますが、

すべてをAPサーバで処理をすると、動的・静的に関係なくプロセス/スレッドが立ち上がるため非常に効率が悪い。そこで、動的コンテンツと静的コンテンツを切り分けて、静的コンテンツはキャッシュの効くサーバに配置して高速化し、動的コンテンツのみをAPサーバが担当することで無駄なプロセス/スレッドを減らすことで、メモリの使用効率を上げる。

とても分かりやすい説明です。
さらに、Keep-Aliveを有効に活用するためにリバースプロキシが活躍し、HTTPのリクエストの前後処理をすることで、APサーバは余計なことを心配する必要なく(動的コンテンツを返すことだけに集中することができる)動作することができます。
リバースプロキシがこんなに便利なものだとは知りませんでした。
ここまで丁寧に解説してある本は他にあるのでしょうか?この本に出会えてとてもうれしく思います。