Microsoft Advertising SDK for Windows Phone 7を使ってみる 〜その1〜

Microsoft Advertisingとは、マイクロソフトの広告配信システムです。
これをWindows Phone 7に組み込むには下記のSDKが必要になります。
ダウンロードはここから。Microsoft Advertising SDK for Windows Phone 7
SDKに含まれるAdControlというのを貼り付けるだけで、そのコントロールマイクロソフトのサーバーから広告を受け取って配信してくれます。

アプリケーションへの組み込み

アプリケーションにAdControlを組み込むにはApplicationIdとAdUnitIDが必要になります。ApplicationIdはアプリケーションを識別するID、AdUnitIDは各コントロール(広告ごと)に割り当てられるIDです。それら2つでワンセットです。
そのためにまずはApplicationIdとAdUnitIdが必要になるのですが、開発用にテストするためにすでにIdが用意されています。今回はこちらを使います。*1

Ad Type Ad Model AdControl Size (W x H) Test ApplicationId Test AdUnitId
Text Ad Contextual 480 x 80 test_client TextAd
XXL Image Banner 6:1 Contextual 480 x 80 test_client Image480_80
X-Large Image Banner 6:1 Contextual 300 x 50 test_client Image300_50

準備は整いましたので早速組み込んでみましょう。

1.新規にプロジェクトを作成します。
2.ToolboxのWindows Phone Controlsを右クリックしてAdd Tabをクリック。「WP7AdControl」と名前を付けます。

3.WP7AdControlを右クリックして「Choose Items...」をクリック。すると「Choose Toolbox Items」というダイアログが表示されます。


4.ダイアログの「Browse...」ボタンをクリックして、SDKに含まれる「Microsoft.Advertising.Mobile.UI.dll」を選択して開きます。そうすると「Windows Phone Components」タブにAdControlが表示されるのでチェックを付けてOKボタンを押して閉じます。


5.AdControlが表示されます。

6.AdControlを配置します。

7.配置したAdControlのプロパティを開き、AdModel・AdUnitId・ApplicationIdに値をセットします。
プロパティ名
AdModel Contextual
AdUnitId TextAd
ApplicationId test_client

8.それでは最後に実行してみましょう!

テキスト広告が表示されます。

詳しくはSDKに含まれるヘルプに記載されていますのでそちらを参考にしてください。
次回はAdControlを動的に組み込んでみます。

*1:正式にはMicrosoft pubCenterへの登録が必要です。