はじめての自炊

自炊といってももちろん電子書籍です。
本はどうしても溜まっていく一方で困ってしまいます。そこで @k1ha410 さんに自炊の無料体験にお誘いいただいたのがきっかけです。いろいろと自炊されている方をブログで拝見しますがそこそこお金がかかりますし、かといって業者に出すのもお金がかかるし、レンタルするのもめんどくさい、といった感じで半ば電子書籍化はあきらめていたのですが、そこを無料で試させてもらえるということで参加させてもらいました。
eBookworm福井無料体験日
どんな本を持っていこうか迷いましたがとりあえずお試しということで中古の本を4冊持っていくことにしました。本が切断されるのは本に対する思い入れもあってなんだかとっても切ない気分になりますが、デジタルになって新たに生まれ変わると思えばいいんです。そう自分を納得させました。
まず作業場に到着すると裁断機やスキャナが並んでいました。

早速作業に取り掛かりたいところでしたがまずは特に鋭利な刃物を持つ裁断機についての注意事項を受けました。これは大切です。本をスパッと切るぐらいですからボクの指なんてスパスパ切れちゃいますからね。安全第一。

次にスキャナの使い方も学びました。

ここでようやく裁断です。本を切断する位置はあらかじめ本の大きさによって決められていたので合わせるだけで楽ちん。後は上から下に刃物を下ろすだけ。本を裁断するにはかなりの力がいると思っていましたが思っていたよりもスパッっと切れました。あの感覚がやみつきになりそう。裁断中毒症みたいな。どうもあれだけ簡単に切れるのは @k1ha410 さんが夜な夜な刃を研いているからだそうです。いつもお疲れ様です。研ぐのと研がないのとでは切れ味が大きく違うみたいですよ。これなら女の子でも大丈夫ですね。
次はスキャンです。一度にスキャンできるのは約80枚なので裏表合わせて160ページ。1冊のマンガだったら2回のスキャンで終わり。ただ、今回持っていったマンガの途中のページがカラーになっていたので何度もカラーとグレースケールを変更しながらスキャンすることになり時間がかかってしまいました。3巻からは面倒になってすべてグレースケールにしてしまいました。カラーにしたい人はカラーにもできて用途に合わせることができます。
そして画像ができたらボタンをポチッ、ポチッ、ポチッと3回押して、その画像をまとめたzipファイルと左から読む用のpdfと右から読む用のpdfの合計3つを作成しました。ここで少し驚いたのが一つのファイルのサイズが150MBくらいだったこと。なので1冊で450MBほどのサイズになってしまいました。スキャンするときにDPIを300dpiにしていたからです。これだとかなり細かいので150dpiに落としたら50MBほどになりあまり大きな画像が必要ない人にはこれで十分です。
一通り作業を終えて感じたのは一冊の本を電子書籍にするにはそれほど労力のいる仕事ではありませんでした。ただ黙々とこなすだけ。のんびりやれば1冊10分ほどでできるし速い人なら5分くらいでできるみたいです。ただどれだけ速くやっても限界はありますが。
今回は無料だったので一切お金はかかっていませんが、やはり気になるのはそのお値段。eBookwormでは10分で200円だそうです。30分で600円、1時間で1200円。1冊10分かかるとすると1冊200円、5分かかるとすると1冊100円です。100円だったら他の業者のところとそれほど変わらないと思います。ただ、時間制限があるとおちおちとトイレにも行けないので、1冊100円で使わせてもらえないかと聞いたところ、ある程度の本を持ってくるならそれでも良いとのこと。またもし段ボールで持ってきたら裁断できなかった分は置いてくれるとも言ってました。なので料金のことなどは柔軟に対応してくれるみたいなので使ってみたい方は一度 @k1ha410 さんに相談するのがよいと思います。
それと自炊には関係ないのですが、その作業場所は6人ほどが座れるテーブルと無線LANやプロジェクターもあるので、もし機会があれば勉強会にも使ってもいいですよと言っていました。ありがたいです。もし鯖江で利用したい方がいらっしゃいましたら @k1ha410 さんに連絡してみてください。
最後にお誘いいただきました @k1ha410 さんありがとうございました。とても貴重な体験をさせていただきました。とりあえず寝ながら電子書籍を読める端末がほしいですね。