「プログラミング Windows Phone」を読み終えて

「プログラミング Windows Phone」はSilverlight系の開発本としては日本で最初に出た本で、マイクロソフトの高橋忍さんが書かれています。

プログラミング WINDOWS PHONE (MSDNプログラミングシリーズ)

プログラミング WINDOWS PHONE (MSDNプログラミングシリーズ)

内容はWindows Phoneの開発で利用するAPIを網羅している感じで、機能ごとに章が設けられています。それぞれ章ではAPIの役割について説明があります。例えば、グラフィックスの章ではベクトルグラフィクスのRectangle・Ellipse、ラスタグラフィクスではBitmapImage・WritableBitmapについて、またセンサー系であれば加速度センサーのAccelerometerやロケーションサービスのGeoLocationWatcherについて解説してあります。

そのためやりたいごとに章が割り振ってあるので、アニメーションってどうやるんだろう?加速度センサーってどうやって使うんだろう?というときに非常に役に立ちます。それぞれのAPIの説明も簡単なサンプルが付いていてすぐに理解できるようになっています。

そうでなくてもこの本を一冊読んでおけばWindows Phoneでできることが一通りわかるはずです。まったくの初心者の方にもおすすめできる一冊です。

さらにドキュメントを少し読んだだけじゃ分からないような細かい内容も含まれているので、すでに開発をバリバリしている方でも新しい発見があることと思います。

そして現時点では残念ながらまだ日本語のドキュメントがない中でこのような日本語の本があることは開発者にとってはとてもありがたいことです。

ドキュメントが日本語化されることを願いつつ、Windows Phoneアプリを開発するときは手元に置いておきたい一冊としてお勧めしておきます。