ウェブ時代 5つの定理の感想

まず、プログラマーなら必ずやる気が出る本であること間違いなし。学ぶことは本当に多くあるし読んでいて本当に楽しい。梅田望夫さんの本の中でもっとも感動した。これだけの貴重な言葉をこの一冊にまとめたことは本当にすばらしい。感謝します。これから何度も読み返す本になりそうです。
では、自分が印象に残った言葉を少しだけ。
第1定理 アントレプレナーシップより(p64) - スティーブ・ジョブズ -

明らかに世界は「良い場所」になっているよ。
これまでは大金を持った大きな組織の人たちでなければできなかったことも、個人ができるんだから。

これは実感できる。こうやってパソコンやインターネットをできることはまさにそうである。
第2定理 チーム力より(p110) - リーナス・トーバルズ -

人がなぜチームスポーツを好むのか、
チームの一員となることを好むのか、
リナックスを見ればよくわかるよ。

なぜみんなと仕事がしたいんだろう?自分はチームの中じゃないと力を発揮できない。自分のためではなくチームや会社や世界のためでなきゃ力が出せない。だからこそチームを大切にしたいと思った。
第3定理 技術者の目より(p126) - スティーブ・ジョブズ -

強い「プロダクト志向のカルチャー」が必要だ。

一企業に属してしまうと忘れてしまいがちな製品への愛着。ただ上からの命令で作っていては絶対に良いものはうまれない。自分たちが心の底から創りたいと思えるものを作ることを貫く必要がある。
第4定理 グーグリネスより(p208) - エリック・シュミット -

会社は答えによってではなく、質問によって運営している。(中略)
ずばりその通りの答えを提示するのではなく、
質問をすることによって会話が刺激される。
会話からイノベーションが生まれる。
イノベーションというものは、ある日朝起きて
「私はイノベートしたい」と言って生まれるようなものじゃない。
質問として問うことで、よりイノベーティブなカルチャーが生まれるのだ。

会話をしなきゃイノベーションは生まれない。コミュニケーションの中から生まれてくると言っていると思う。会社でそんなことばかり話せる会社だったらどれだけ良いことだろう。自分の場合はご飯を食べに行ったり飲みに行ったときに新しいアイデアが生まれてくる。そして、この本を読むとアイデアを生みたい衝動に駆られる。
第5定理 大人の流儀より(p.256) - スティーブ・ジョブズ -

君たちの時間は限られている。
その時間を、他の誰かの人生を生きることで無駄遣いしてはいけない。
ドグマにとらわれてはいけない。
それでは他人の思考の結果とともに生きることになる。
他人の意見の雑音で、自分の内なる声を掻き消してはいけない。
最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。
心や直感は、君たちが本当になりたいものが何かを、
もうとうの昔に知っているものだ。
だからそれ以外のことは全て二の次でいい。

とても勇気付けられる本当に良い言葉です。ということは今までどれだけ自分が他人に振り回されてきたことか。自分の信念を持って行動することがどれだけ大切か、考えさせられます。
今年読んだ本の中では一番良かったです。これが1300円とは安すぎです。お勧めします。
ここにまとまったのがあるので紹介しときます。

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!

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